産業遺産へGO! 過去のきらめきに触れたい

日本の近代化に寄与した産業遺産に関する話題

        ◎赤煉瓦倉庫の中に入りました ~早稲田大学が保存プロジェクト~

  埼玉県本庄市にある旧本庄商業銀行倉庫は、赤煉瓦建造物としての番付は八木ブログによると、前頭筆頭(6)です。

 

 筆者はここにも何度か行きました。訪問目的は別にして、筆者が見に行った2016年から17年にかけて同倉庫は、建物内部の改修工事が行われていました。耐震補強工事も併せて実施されました。

 

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           (2016年8月撮影。右手は白壁の蔵)

 

 この赤レンガ倉庫は、JR高崎線本庄駅から歩いて約15分の所にあります。

 旧中山道に面し、シルクで繁栄した本庄市のシンボル的な建物となっています。

 

 この赤レンガ建造物ですが、ローヤル洋菓子店が保有していた2011(平成23)年に、本庄市が同店から取得しました。

 

 その後、本庄市の依頼を受けた早稲田大学理工学術院総合研究所のプロジェクトチームにより保存・活用策が示され、一連の工事が完了した2017(平成29)年4月から本庄市の交流施設として、一般公開されています。

 

(※早稲田大学の調査報告書は、本庄市のホームページに載っています。読みましたが、なかなか味わい深い内容といえるかと思います)

 

 なお、早稲田大学ですが、本庄市に大学や高校のキャンパスを設け、同大学の最寄りである上越新幹線の駅名が本庄早稲田駅であることからもわかるように、市は早稲田大学と密接な関係にあります。

 

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  (2016年に撮影した外壁)

 

 保存・改修工事を終えた同赤煉瓦倉庫の中に入ってみました。2017年4月でした。一階(下の写真)は、展示スペースです。

 

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 2階(下の写真)は多目的ホールになっています。

 

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 まあ、内部はこんな感じですね。

                 ◇

 

 ところで本庄ですが、絹で栄えた歴史ある町だけに、タウンウオッチングをすると、思わず足を止め、見入ってしまう建物や看板が目につきます。

 

 例えば下の写真にある元仕出し屋のように。

 地元の人にはごく平凡な風景だからでしょう、写真を撮っていると、不思議な眼で見られます。

 

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          (お寿司の弁当をやっていたお店跡)

 

 下はオシャレな建物、諸井家住宅です。埼玉県の文化財に指定されています。

 

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 ざっと、以上です。              (K.0)